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低視力の治療とアイパッチの説明 [低視力の発見について]

日本眼科学会のサイトに、詳しい弱視の治療とアイパッチの説明があります。

http://www.nichigan.or.jp/public/disease/hoka_amblyopia.jsp

ぜひ参考にしてみてください。

一部を引用しますね。

Q. 家庭でできる弱視の見つけ方はありますか?

A.まぶたがさがっていたり、黒目が濁っていたり、片方の目の位置がずれている場合は、見た目で分かるので発見しやすいです。しかし、目の屈折度数が強かったり、左右の目で屈折度数の大きな違いがあったりするような場合は、見た目では分かりません。また、お子さんはもともと見えにくい状況が当たり前として育っているため、「見えない」とか「見えにくい」というように訴えることがほとんどありません。
 次のようなことに当てはまる場合は、眼科を受診してください。
 *何かものにぶつかりやすい。
 *転びやすい。
 *目の前の小さなものをつかみ損ないやすい。
 *近くでの作業(ぬりえ、お絵かきなど)をするとすぐ飽きてやめてしまう。

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斜視の手術後、言葉を発しなくなった? [低視力の発見について]

斜視手術に関する毎日新聞の記事がありましたので、紹介します。(毎日新聞 2010年7月2日)

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子ども相談室:2歳男児 斜視の手術後、言葉を発しなくなった
=福岡大教授・林英之

 ◇Q・2歳男児 斜視の手術後、言葉を発しなくなった  


2歳7カ月の男の子。1年ほど前に斜視の手術をしました。でも、その後、内またで歩くようになり、言葉も発しなくなりました。何か行いを正そうとすると、怒って泣き出します。手術が何か関係しているのでしょうか。(大阪府、祖母)

 ◇A・行動の変化は手術と無関係 成長、発達の一過程の場合も


 斜視の手術をすることで、歩き方やその他の行動に影響があるのか、というご質問ですが、眼科医の立場から言うと、全く関係がないと思います。

 なぜなら、斜視の手術は、目を動かす筋肉(外眼筋)を短縮したりして眼位(目の向いている方向)のズレを矯正するもので、脳の高次の働きである発語や性格とは無関係だからです。

 手術を行わず斜視を放置すれば、視力が発達しない「斜視弱視」や、立体感や遠近感が得られなくなるなどして、運動に問題が出る可能性があります。

 見た目の問題もあります。手術に成功すれば、本人だけでなく、親御さんも心理的安定が得られることは間違いありません。

 ところで、行動や性格の変化は程度にもよりますが、成長の過程でよく見られます。素直だったお子さんが急に反抗的になったり、成績が落ちたり、考え深くなるなど、子供の発達、成長は良くも悪くも親の思いを「裏切り」続け、一喜一憂させられます。

 ご相談にある内また歩きや発語、行動の変化の原因については、残念ながら、ご質問の内容だけでは判断できません。斜視や手術以外の何らかの原因によって、発達、発育障害を起こしている可能性も否定できません。小児科の専門医に相談される方がよいと思います。ただ、医師に相談しても、原因不明のことが多いかもしれません。

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ほほ〜。なるほど。歩き方や言葉は斜視や手術とは関係ないということですね。
たしかに、斜視も手術をするお子さんも周りにはそれほど多くないでしょうから、不安になる気持ちも分かります。
関係ないと分かってとりあえずよかったですね。2歳〜3歳は反抗期もあり激しい時期ですので、そういうのも関係してるんでしょうかね。

ちなみに私としては、祖母の方が相談されているというのが気になります。
ご両親も同じ意見なのかしら。

でも、いつも思うんですが、新聞の医療相談欄に投稿するくらいだったら、自分で早く病院に行ったり、主治医に聞いた方がいいと思う。
(いやいや、投稿欄は毎回参考にはさせてもらってるんですけどね。。。)

だって回答欄には必ず「専門医の診断を受けた方がいいでしょう」って書いてあるんだもん。

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左右の視力に差があると早死にしますか。 [低視力の発見について]

7月2日の朝日新聞に
「左右の視力が大きく違うのですが・・・」という質問が載っていましたので転載します。

私にとって新しい情報はないですが、質問内容がかなりウケます。

《医療相談》左右の視力が大きく違う
ーーーーーーーー
【相談内容】
高校2年生の息子。3、4年前から左右の目で視力に差が出始め、現在右1.2、左0.1です。日常生活に不便はないようですが、今後どうしたらいいでしょうか。また、夫が「視力が左右で違いすぎると死ぬのが早い」という話を聞いてきたのですが、本当でしょうか。(東京都・H)


◆原嘉昭(はらよしあき)さん 市立奈良病院網膜硝子体センター長=奈良市

 Q 左右で視力が大きく違うそうです。

 A 「不同視」と呼ばれる症状です。一般的に、左右の視力に差はあるものの、両眼とも徐々に視力が悪くなっていく場合が多いです。ただ、今回のように、片方はよいままで片方の視力だけが低下を続ける場合も少ないですが、あります。

 Q 何が原因ですか。

 A 黒目の表面を覆う角膜の疾患、目のレンズにあたる水晶体を支える組織の異常、カメラのフィルムにあたる網膜の病気など、様々な原因が考えられます。大切なことは、まず眼科で精密検査を受けることです。その上で、対処を考えましょう。治療で視力が回復するケースもあります。

 Q 日常生活に問題はないそうです。

 A 視力のよい方の目を主に使って生活するのに慣れているためです。放置しておいて回復することは、通常考えられません。不同視のままだと、将来、目が疲れやすくなってしまったり、まれに左右の視線が違う方向を向いてしまう斜視を起こしたりします。何らかの処置をするべきです。

 Q 眼鏡をかけた方がよいですか。

 A 近視の場合、眼鏡を通した映像は、裸眼より小さく見えます。左右差が大きいと、映像が二つになるなどするので眼鏡をかけられません。コンタクトレンズでは、このようなことはないため、息子さんの場合は、コンタクトの方がよいかもしれません。レーザーで角膜を削る屈折矯正手術で、最近利用者が増えているレーシックは20歳以上までは考えない方がいいでしょう。

 Q 左右の視力に差があると早死にしますか。

 A 不同視から、身体に異常を起こし死亡するという例は聞いたことがないです。今回の話に眼科的な根拠はなく、信じる必要はありません。


——————————

最後の質問「 左右の視力に差があると早死にしますか。」というのはウケました。
真面目に質問しているのでしょうが、ボケているとしか思えず、思わず笑ってしまいました。

大好きな「点取り占い」的なシュールな笑いでした。

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『子の視力 しぐさでチェック…早期発見が大切』 [低視力の発見について]

1年ほどまえの新聞になりますが、こんな記事がありました。
幼児は物が「見えない」と訴えることができないので、しぐさをよく観察しよう!というものです。

2007年10月3日 読売新聞
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目を細める 異常に近づく…

 眼鏡をかけている幼児をよく見かけるようになった。幼児期は目の発達にとって重要な時期だが、視力の異常をきちんと把握するのは難しい。専門家は「弱視などには早期の発見、治療が重要。日常の子どものしぐさに注意を」と助言している。
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 「テレビから離れなさい」。東京都品川区の女性(36)は一日に何度も、長男(5)に注意をする。しかし、長男はすぐにまたテレビの目の前に近づいてしまう。女性も夫も、子どものころから強い近視。「目が悪くなっていてテレビ画面がよく見えないのでは、と心配になります」

 文部科学省の2006年度の学校保健統計調査によると、視力が1・0未満の幼稚園児の割合は、前年度比約4ポイント増の約24%。視力低下は、中学生、小学生だけでなく、未就学の幼児にも広がっている。

 しかし、幼児は「見える」「見えない」を自分で訴えることが難しいため、視力の異常がなかなか発見されない。東京都港区の女性(46)の長男は小学4年生。1年生の視力検査で初めて、視力が0・5くらいの近視であることが分かり、びっくりしたという。「保育園に通っていたときは近視だとは全然気がつきませんでした」

 真清クリニック(千葉市)院長で眼科医の日比野久美子さんによると、生まれたばかりの赤ちゃんの視力は0・01くらい。その後、物を見る機能が急速に発達し、4、5歳で1・0くらいになる。

 視力は、見えた画像がはっきりと網膜に映り、その刺激が脳に伝わるという一連の刺激によって発達する。「強度の遠視などを矯正しないで放っておくと、網膜にきちんとした画像が映らない状態が続く。視力は順調に発育をせず、弱視になってしまう」と日比野さんは指摘する。

 弱視とは、眼鏡などをしても十分な視力のでない状態。早期の発見と治療が必要だが、とくに片方の目だけが悪い場合は、日常の行動に支障が表れず発見が難しい。見える目しか使わないと、使わない方の目の視力は発達しない。適切な眼鏡をするなどして悪い方の目も使うようにすることが大切だという。

 井上眼科病院(東京)理事長の井上治郎さんは、「子どもの目の危険信号を見逃さないように周囲が気をつけて」と助言する。例えば、〈1〉物を見るときに目を細めたり、横目で見たりしようとする〈2〉異常に物に近づいて見る〈3〉片方の目で見るために、頭をどちらかに傾けて物を見る――など。

 3歳児健診は幼児期の視力検査を行う数少ない機会。厚生労働省によると、健診の仕方は自治体によって異なるが、健診の前に各家庭に視力検査セットが届く場合が多い。「知らない人がいる健診会場で視力検査をしても子どもは落ち着かず、正確に測れない。自宅で行ってみて、気になる点があれば眼科医に相談を」と担当者は話している。
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「丈夫で安全」眼鏡の基準

 幼児が眼鏡をすることに抵抗を感じる親は多いが、最近は、幼児向けの眼鏡の種類も増えている。デザインや色も豊富で、肌にやさしい素材を使ったものもある。

 眼鏡メーカー「セイコーオプティカルプロダクツ」が4~12歳の子どもを持つ親を対象に行った調査によると、眼鏡を購入する際に選ぶ基準は、「顔へのフィット性」が一番多く54%、「デザイン」33%、「価格」32%、「丈夫さ」28%と続いた。

 同社の担当者は「子どもは扱いが乱暴になりがちなので、丈夫で安全なものがお薦め。眼鏡店でよく相談して顔のサイズにあったものを選んで」と話している。

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引用はここまで。本文はこちらです。
http://osaka.yomiuri.co.jp/mama/infant/mf20071003kk02.htm

3歳児検診は、家やるものなので見逃す人が多いみたいです。
治療は早く始めるのが肝要らしいので、注意したいものですね[目]

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うちの子、見えてない?? [低視力の発見について]

ラビ子の母です。子供の目のことだったら言いたいことが沢山あります。私は目の専門家でもなんでもないですが、一人の親として感じていることです。

今日は子供の低視力(ロービジョン)の発見について。

人間の視力は生まれてから2歳くらいまでの間に急激に発達します。
ラビ子の場合は生まれた時から目が悪かったのですが、多くの場合、低視力は少し大きくなってから発見されます。
よく子供の低視力について、「弱視」と呼ばれますが、「弱視」とは正確には、(世界保健機関(WHO)の定義では)両眼での矯正視力が0.05~0.3未満の場合です。だから眼鏡をかけて0.3以上、見えるようであれば、「弱視」とは呼びません。多くの場合、眼鏡をかけると両眼0.3以上になる場合が多いので、今回は低視力と呼ぶことにします。

さて、多くの子供の低視力は、この2歳くらいまでの間の目の発達が、どっちらか一方の目に偏ってしまい、片方の目だけが悪いことが多いです。

3歳児検診では、視力検査がありますが、これは家でやるものらしいですね。
この視力検査で見逃すことが多いらしいのです。
そして小学校に上がる前の就学前検診での視力検査で判明することが多いというのです。

なお、低視力の治療は通常、眼鏡による矯正とアイパッチですが、これは早く始めることが肝要です。視力は7歳くらいまで、遅くとも10歳くらいまでには完成されるといわれているからです。

3歳児検診での視力検査がもっとしっかりとしていれば、すくなくとも専門家が行えば、もっと多くの子供が早い段階で治療を始めることが可能となり、早く見えるようになるのに、と私は考えます。
自治体によっても異なるのでしょうか。ご存知の方、教えてください。

親御さんも3歳児検診では、「上手にできなかっただけかな?」とか、「普段、見えなければ、言ってくるはず」と考えている方も多いようで、発見が遅れがちになっています。
しかし、子供の適応力はすごいので、見えなければ見える方の目だけを使って見ています。片目を隠してあげると全然見えてない!なんてことも。
もし視力検査が、上手に出来ていないかも、と思ったら、練習をしてもう一度やってみてください。
そして心配なら一度眼科を検診することをつよくオススメします。3歳になっていなくても、少しでもおかしいかな、と思ったら早めに受診することをオススメします。Cの形の視力検査が上手くできない人には、こんな(↓)絵を使って、指をさしたりすることで計測できる視力検査もあります。

子供の低視力は多くの場合、眼鏡とアイパッチで治すことができるようです。結構、すぐに(ラビ子の場合と比べて)結果がでることも多いようです。

就学前検診で低視力が判明し、「何年間も分かってあげられなかった!」とショックを受け、何ヶ月も落ち込んでしまう親御さんもいます。お気持ちは、本当によーく分かりますが、これからが親と子供の頑張りどころ。眼鏡をかけるのも、アイパッチを頑張るのも、子供自身です。親が、「アイパッチさせるの嫌だな」とか、「眼鏡がかわいそう」、と心のどこかで思っていると、子供は絶対にしてくれません。

今、日本では眼鏡が流行っていて、「めがね男子」がモテテいます。おしゃれ眼鏡人口が急増中。めがねの人だけのクラブイベントなんかもあります。
そんな眼鏡っておしゃれで、かっこいい!それに、眼鏡してよく見えるなんて便利だな、眼鏡なしで目が良く見えたら便利だろうな、アイパッチを毎日頑張ったら、すごく根気がある人間になるだろうな、などなど、きっと良い面もあります。子供の低視力が分かった場合、親はくよくよしないで、毎日を明るく、楽しく過ごしてくださいね~!!


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